外の観察
我らが京都大学、そして熊野寮出身のニートことphaさんが日記について書いたガイド「書きたいことがない人のための日記入門」を読んだ。たったの141ページしかないのでサクッと読める。
結構序盤の方ではあるが、18ページ目について書かれていたことが個人的にすごく救われた気持ちになった。
俳句では写生と言って、周りのものをよくみることが重要とされている。
なぜ写生をするのか。
それは自分の内側、つまり自分の考えていることよりも、自分の外側にあるもののほうが面白いからだ、と。
それを聞いたとき、ちょっと衝撃を受けた。
それまでは、面白いものを書くためには、自分の内側に面白いものがなければいけない、と思っていた。
でも、そうではないのだ。
自分の内側から出てくることなんて、たかが知れている。自分の外側の世界の方が豊かなのだ。
これは日記についても同じことが言える。
書くことがなければ、自分の外側を観察すればいい。
外の世界はいつも変化に富んでいて、自分のちっぽけな予想に収まることがなく、絶え間なく何かが起こり続けている。
――書きたいことがない人のための日記入門
本当にそうだなと思う。日記を継続していると、どこかのタイミングで特に書くことがなくなってしまって、そのときの原因に「自分が空っぽだからなのでは?」ということが怖くなって日記から離れてしまうことがある。でも原因はそこではない。実際は外の観察の時間が足りていないことのサインだったのだ。
二〇二六年七月十三日